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府中市の老人ホーム・介護施設の特徴
府中市の老人ホームの特徴と動向
歴史と緑豊かな環境、交通の利便性が融合する街
府中市は歴史が古く、江戸時代には甲州街道の宿場町として栄えていた場所です。遺跡が数多く点在する一方で、公園や緑地も豊富で、自然を楽しめる街でもあります。工場や商業施設も充実しており、働く場所としての利便性も高い一方、緑に囲まれた生活環境が魅力です。
交通面でも京王電鉄の京王線や競馬場線、JR南武線や武蔵野線、西武多摩川線が走り、主要駅からは羽田空港行きの中距離バスや山梨方面への長距離バスが発着。市内を巡る「ちゅうバス」も運行しており、移動手段には困りません。交通アクセス、豊かな自然、働く場所がバランスよく揃っているため、市民の生活満足度も非常に高く、2020年頃まで人口は微増傾向にありました。
しかし、2023年時点では25万9,924人と人口は緩やかに減少。高齢化率は22.4%に達しており、全国平均の29.1%を下回るものの、少子高齢化の影響が進行中です。39歳以下の人口が減少しているため、高齢化対策が急務となっています。府中市では、介護予防活動や高齢者福祉サービスに力を入れ、高齢者の生活を支える取り組みを積極的に推進しています。
要介護1の認定者が増加、居宅サービスがメインに
府中市における介護保険サービスの利用状況
府中市では高齢者の増加に伴い、要支援・要介護認定者数が増加し続けています。2024年度には、要支援・要介護認定者は1万1,766人に達し、特に要支援1~要介護1の軽度の認定者が多く、全体の51.3%を占めています。この傾向は、今後も続くと見られています。
介護保険サービスの利用状況をみると、居宅サービスの利用者が圧倒的に多く、全体の72.9%が居宅サービスを選択しています。次いで、施設サービスの利用者が15.8%、地域密着型サービスの利用者が11.2%という状況です。訪問介護やデイサービス、特定施設入居者生活介護などの需要が高まっており、介護保険の給付費も年々増加しています。
府中市では、これ以上の要介護認定者の増加を防ぐために、介護予防活動に力を入れており、今後も高齢者の生活を支えるサービスの拡充が求められています。
地域全体で支える「在宅福祉たすけあい」を推進
地域住民と行政の連携で、高齢者を包括的にサポート
府中市では、地域全体で高齢者を支える「地域包括ケアシステム」を構築中です。介護保険サービスだけではなく、地域住民やボランティア団体、NPOとの連携を強化し、全市民で高齢者を見守る体制を目指しています。これにより、高齢者が地域で活躍する機会も増え、社会参加を促進。介護される側だけでなく、介護する側としての役割も持たせることで、より充実した老後を実現しています。
また、シルバー人材センターを活用した高齢者の就労支援やボランティア活動の支援も積極的に行っています。地域内での支え合いを促進するため、老人クラブによる高齢者訪問やサロンの開催など、友愛活動をサポートしており、高齢者同士の交流の場も提供しています。
「在宅福祉たすけあい」では、有料ながら家事代行や外出支援を提供し、一人暮らしの高齢者に人気のサービスです。また、「ハンディキャブ」の貸出や市内公共施設のバリアフリー化も進んでおり、外出の機会が増える環境整備も進んでいます。
健康寿命の延伸を目指して「いきいきプラザ」を設置
府中市では、高齢者の健康寿命を延ばすため、さまざまな介護予防活動を推進しています。介護予防推進センター「いきいきプラザ」を市内に設置し、高齢者向けの健康づくりや介護予防に関する相談を実施中です。高齢者が自主的に運動を続けられるように、地域のスポーツ教室や体操会をサポートし、体力向上を目指した活動が展開されています。
また、介護予防サポーターの養成も行い、地域でのリーダー的存在となる「元気いっぱいサポーター」を育成。彼らを中心にした体操普及活動も進んでいます。65歳以上の高齢者なら誰でも参加できる「ふちゅう元気アップ体操」や地域交流を目的とした体操会も定期的に開催され、単なる運動だけでなく、高齢者同士の交流の場にもなっています。
さらに、「ほっとサロン」と呼ばれるデイサービス事業では、介護予防活動に加え、高齢者の生きがいづくりもサポートしており、参加者の心身の健康を促進しています。定期的な活動が、高齢者の「通い場」としても機能しており、地域の絆が深まる場となっています。