この記事の要点(3分で確認)
介護保険は介護サービス費に適用されますが、居住費・食費は自己負担です。負担割合(1〜…
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監修=介護施設見学相談員(yao-yorozu編集部)/最終更新日:2026-05-31
「老人ホームの費用に介護保険は使えるの?」「自己負担はどれくらい減るの?」と疑問を持つご家族は少なくありません。介護保険の負担割合(1〜3割)や区分支給限度額の仕組みを正しく理解すれば、月々の実質負担を大きく抑えられます。本記事では、負担割合の決まり方から限度額超過時の注意点、施設入居時に使える特定入所者介護サービス費(補足給付)まで、全国共通の制度をわかりやすく解説します。読了の目安は約10分です。「老人ホーム 介護保険 自己負担」「特養 介護保険 限度額」で検索している方もぜひ最後までご覧ください。
介護保険は老人ホームの費用に使えるのか?
介護保険は一部の施設で特定のサービス料金をカバーできますが、居住費や食費などは自己負担となります。
特養(特別養護老人ホーム)や老健(老年保健施設)、有料老人ホーム、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)などの種類ごとに介護保険の適用範囲が異なります。例えば、特養では日常生活支援にかかる費用を介護保険がカバーします。
しかし、介護保険は主に介護サービス費に対して適用され、居住費や食費といった生活費には原則として使用できません。たとえば、有料老人ホームの場合、入居料や月々の利用料などは自己負担となります。
| 施設種別 | 介護保険適用サービス | 適用外の主な費用 |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 日常生活支援 | 居住費、食費 |
| サービス付き高齢者向け住宅 | 外部からの介護サービス利用 | 入居料、月額費用 |
また、サ高住では外部から提供される介護サービスに対して保険が適用されますが、その際には別途区分支給限度額が設定されます。つまり、利用者が負担する自己負担額は一定の上限があります。
自己負担割合(1〜3割)はどう決まるのか?
自己負担割合は、年収や所得によって決定され、世帯分離などの状況も影響します。具体的な割合とその基準について詳しく説明します。
自己負担割合が1割・2割・3割に分かれるのは、65歳以上の高齢者の年収や所得によって決まります。例えば、年収が約78万円以下であれば1割負担となり、約149万円以上になると3割負担になります。
負担割合証は通常、年金の支給開始と同時に届きます。確認方法としては、交付された証をチェックするか、オンラインで自己負担割合を確認することも可能です。
| 負担割合 | 対象となる所得・収入の目安 | 65歳以上単身の場合の年収目安 |
|---|---|---|
| 1割 | 合計所得が約78万円以下 | 約78万円以下 |
| 2割 | 年金収入が約79〜148万円 | 約79〜148万円 |
| 3割 | 合計所得が約149万円以上 | 約149万円以上 |
また、世帯分離を行っている場合、その状況によって自己負担割合に影響が出る可能性があります。具体的には、夫婦で別々の住所に住んでいても、一つの世帯として扱われることがあります(ただし、法律上の要件を満たせば例外もあります)。そのため、詳細は地域の窓口や担当者に確認することが推奨されます。
区分支給限度額とは何か?超えたらどうなるのか?
区分支給限度額は、介護保険で利用できる金額の上限であり、この限度を超えると自己負担が増加します。
区分支給限度額は要介護度によって異なります。例えば、要支援1から要介護5までそれぞれの限度額が設定されています。限度額内では一部を保険適用で負担し、超えると全額自己負担となります。
| 要介護度 | 区分支給限度額(単位) | 1割負担の目安金額(円) |
|---|---|---|
| 要支援1〜要介護5 | 個別に設定される |
施設サービスは、区分支給限度額とは別の枠で計算されます。この「施設系サービス費」は上限を超えた場合でも全額自己負担となりますが、具体的な金額は施設ごとに異なるため確認が必要です。
補足給付(特定入所者介護サービス費)で食費・居住費はいくら下がるのか?
補足給付を受けることで、低所得者の食費や居住費の負担が軽減されますが、具体的な金額は資産状況により異なります。
補足給付は特養(特別養護老人ホーム)や老健(介護老人保健施設)、そして介護医療院など特定の施設サービス系で利用できる制度です。この制度により、食費や居住費が一定額以下に抑えられます。
負担限度額は第1段階から第4段階まであり、各段階には異なる資産要件(預貯金基準)があります。例えば、2021年8月の改正により資産要件が厳格化され、現在では第1段階で預貯金が50万円以下の場合に適用されます。ただし、例外として障害者手帳を所持している場合などは条件が異なります。
| 負担段階 | 預貯金の目安 | 食費の自己負担限度額(日額) | 居住費(多床室)の限度額 |
|---|---|---|---|
| 第1段階 | 50万円以下 | 730円 | 12,800円 |
| 第2段階 | 50万円超〜169万円以下 | 840円 | 14,700円 |
| 第3段階 | 169万円超〜288万円以下 | 950円 | 16,600円 |
| 第4段階 | 288万円超〜375万円以下 | 1,060円 | 18,500円 |
この制度を利用するためには、申請条件を満たす必要があります。具体的な資産要件や負担限度額は上記の表をご覧ください。ただし、個々の状況により適用される段階が異なるので、詳しくは担当者に確認してください。
高額介護サービス費制度で上限を超えた分は戻るのか?
高額介護サービス費の自己負担が一定額を超えると、その超過分が払い戻される制度があります。
高額介護サービス費の月額上限は所得段階によって異なります。例えば、住民税非課税世帯や現役並み所得者など、具体的な対象者の負担限度額はそれぞれ定められています。これらの上限を超えた費用は払い戻しの対象となります。
申請方法としては初回に必要な手続きを完了すれば、その後は自動的に払い戻しが行われます。ただし、一定期間ごとの確認や再申請が必要な場合もありますので注意が必要です。
| 所得段階 | 月額上限(自己負担) | 具体的な対象者像 |
|---|---|---|
| 住民税非課税世帯 | 31,050円 | 低所得の高齢者やその家族 |
| 現役並み所得者 | 57,850円 | 収入がある65歳以上の高齢者 |
また、高額医療と高額介護の合算制度との違いを理解することが重要です。例えば、両方のサービスを利用している場合、それぞれの上限を超えた分が合算され払い戻しの対象となります。この制度は複数のサービス利用者にとって特に有益なものです。
有料老人ホーム・サ高住での介護保険活用で注意すべき点は?
住宅型有料老人ホームやサ高住では、外部サービスへの区分支給限度額が適用されやすいので、要介護度が高い場合に費用超過のリスクがある。一方、介護付き有料老人ホームは包括報酬制なので、この点でのリスクは少ない。
住宅型有料老人ホームやサ高住では、外部サービスへの区分支給限度額が適用されやすい。そのため、要介護度が高い場合、限度額を超えて自己負担が増えやすくなる。
一方で、介護付き有料老人ホームは「特定施設入居者生活介護」という包括報酬制を採用しているため、区分支給限度額超過のリスクが少ない。ただし、これには例外があり、「ただし」介護度が高ければ高いほど費用も増加する。
| 費用項目 | 介護保険対象 | 介護保険対象外 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 上乗せ介護費 | – | あり | アビタシオン鎌ケ谷の場合、月額で38,500円が負担される。 |
| 管理費 | – | 96,800円(税込) | 水光熱費を含む。 |
| 食費 | – | 0円 ~ 67,110円(税込) | 1日3食+おやつを、30日召し上がった場合の金額。 |
上乗せ介護費や管理費、食費などは介護保険外の費用として別途かかる。アビタシオン鎌ケ谷を例に取ると、月額でこれらの費用が加算される構造となっている。
実際の月額費用シミュレーションはどうなるのか?
特養や老健、有料老人ホームなどの施設種別ごとの自己負担金を要介護度と負担割合に応じて試算し、補足給付や高額介護サービス費の影響も考慮します。
特養・老健・有料老人ホームでは、月額費用は介護保険自己負担分と居住費・食費が主な構成要素です。例えば、特養の場合、要介護3で1割負担だと月額約20万円から始まりますが、具体的な内訳や他の施設との比較は個々の状況によります。
1割負担・2割負担・3割負担のケースでは、要介護度が上がると自己負担金も増加します。例えば特養で要介護5の場合、1割負担は約20万円、2割負担は約40万円、3割負担は約60万円となります。
| 施設種別 | 要介護3・1割負担の月額目安 | 補足給付適用後の目安 |
|---|---|---|
| 特養 | 約20万円 | 低所得世帯では更に負担が軽減される可能性があります。 |
| 老健 | 約18万円 | 補足給付により、月額費用はさらに下がります。 |
補足給付や高額介護サービス費を適用した場合、低所得世帯では実質的な負担が軽減されます。ただし、具体的な金額は個々の状況により異なるため、詳細は各施設に確認が必要です。
介護保険制度を最大限活用するための手続きと相談窓口は?
介護保険制度を利用するには、要介護認定から始まり、ケアプランを作成し、サービスを利用開始します。また、高額な費用を負担する際の申請手続きや相談窓口も重要なポイントです。
要介護認定の申請から利用開始までの流れは明確で、まず医療機関や市町村に申請を行い、その後調査・判定を受けます。認定が下り次第、ケアプランを作成し、サービスを受けることができます。
負担限度額認定証や高額介護サービス費の申請は市町村窓口で行います。必要な書類には医療費明細書などがあり、詳細は各自治体のウェブサイトを確認すると良いでしょう。
困ったときの相談先としては、地域包括支援センターやケアマネジャーが役立ちます。また、「yao-yorozu.com」も利用可能な情報源です。これらの窓口は具体的なアドバイスや問題解決に貢献します。
よくある質問
介護保険の1割負担と2割負担はどちらに該当するか、どこで確認できますか?
市区町村から毎年送付される「介護保険負担割合証」で確認できます。所得が変わった場合は翌年8月に更新されます。紛失した場合は市区町村の介護保険担当窓口で再発行を申請してください。
特養の待機中に有料老人ホームに入居した場合も介護保険は使えますか?
要介護認定を受けていれば、住宅型・介護付きを問わず介護保険サービスを利用できます。ただし施設種別によって適用の仕組みが異なります。住宅型やサ高住は外部サービス利用で区分支給限度額が適用され、介護付きは包括報酬制となります。
補足給付(特定入所者介護サービス費)は有料老人ホームでも受けられますか?
補足給付の対象は特養・老健・介護医療院などの施設サービスに限られます。住宅型有料老人ホームやサ高住は原則対象外です。入居を検討する施設の種別を事前に確認し、市区町村窓口や担当ケアマネジャーに相談することをお勧めします。
要介護5の場合、区分支給限度額はいくらで、月の自己負担はどのくらいですか?
要介護5の区分支給限度額は約36,217単位です。1単位10〜11.40円の地域差があるため、月の限度額は概ね36万〜41万円程度となります。ただし、実際にはすべての単位を使い切らないケースも多く、自己負担は1割なら約3.6〜4.1万円が目安です。
世帯分離をすると介護費用の負担は本当に軽くなりますか?
世帯分離で住民税非課税世帯になれば、高額介護サービス費の月額上限が下がり、補足給付も受けやすくなる可能性があります。ただし、健康保険料が増加するなどデメリットもあります。実施前にケアマネジャーや社会福祉士に相談することを強くお勧めします。
出典
- みんなの介護: https://www.minnanokaigo.com/
- LIFULL介護: https://kaigo.homes.co.jp/





