老人ホームの種類14分類完全比較|介護付き・住宅型・サ高住・特養・グループホームの違い - 老人ホーム見学予約センター

老人ホームの種類14分類完全比較|介護付き・住宅型・サ高住・特養・グループホームの違い

この記事の要点(3分で確認)

老人ホーム選びで失敗しないためのポイントを整理し、見学前に確認すべき点をわかりやすくまとめています。

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最終更新日: 2026年5月10日|執筆: 老人ホーム見学予約センター 編集部

「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「特別養護老人ホーム」「グループホーム」 — 同じ”老人ホーム”でも実は14分類あり、入居条件・費用・受けられる介護サービスがまったく異なります。本記事では、現役の見学予約相談員として年間800件以上のご家族の相談を受けてきた経験から、介護者世代(40〜60代)が親の入居先を選ぶときに最初に押さえるべき分類の違い・選び方の起点を解説します。

結論: 老人ホーム選びは「介護度 × 認知症の有無 × 月額予算」の3軸で絞る

まず最初の答えを置きます。14分類すべてを覚える必要はなく、「親の介護度」「認知症があるか」「月額予算の上限」の3つを決めれば、検討対象は2〜3種類に絞れます。下表は最も多い5分類の早見表です。

種類 主な対象 月額目安 介護サービス 認知症
介護付き有料老人ホーム 要介護1〜5 20〜40万円 施設職員が24時間常駐
住宅型有料老人ホーム 自立〜要介護3程度 15〜30万円 外部の訪問介護を利用 軽度のみ
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 自立〜要介護2程度 12〜25万円 安否確認+生活相談のみ 軽度のみ
特別養護老人ホーム(特養) 原則要介護3以上 8〜15万円 施設職員が常駐
グループホーム 要支援2〜要介護5(認知症診断必須) 13〜18万円 少人数ユニットで生活 ◎(専門)

介護付き有料老人ホームとは?

直答: 介護職員と看護職員が施設内に常駐し、要介護1〜5のすべての介護度に対応できる民間運営の老人ホームです。月額20〜40万円が一般的な相場で、24時間介護が必要な方に最も適しています。

厚生労働省の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けており、介護保険サービス費が定額制(月額包括)になるのが特徴です。要介護度が上がっても月額の介護サービス費は変わらないため、看取りまで対応する施設が増えています。「最期までこの施設で」と希望されるご家族には第一候補になります。

住宅型有料老人ホームとの違いは?

直答: 住宅型は施設内に介護職員が常駐せず、必要な介護は外部の訪問介護や通所介護を別途契約して利用します。介護度が低い間は介護付きより月額を抑えられますが、要介護3以上になると逆に高額になることがあります。

住宅型のメリットは「使ったぶんだけ介護費用が発生」する従量制であること、自分の好きな訪問介護事業者を選べる柔軟さです。一方デメリットは、夜間に体調が急変した場合に施設職員が即座に介護対応できない点、認知症の進行で頻繁な見守りが必要になると外部サービスでは追いつかない点です。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)はどんな人向け?

直答: サ高住は「賃貸住宅+安否確認+生活相談」が基本サービスで、自立〜要介護2程度の比較的元気な高齢者向けの住まいです。月額12〜25万円程度で、有料老人ホームより費用を抑えやすい一方、本格的な介護は外部契約が必要です。

2011年の高齢者住まい法改正で創設された比較的新しい類型で、国土交通省と厚生労働省の共管となっています。バリアフリー仕様・緊急通報装置の設置・専門家による安否確認が義務化されており、「まだ介護は必要ないが一人暮らしが不安」という段階の親に向きます。要介護度が上がった際に介護付き有料老人ホームへ住み替えるご家族も少なくありません。

特別養護老人ホーム(特養)に入る条件は?

直答: 原則として要介護3以上が入居条件で、地方自治体や社会福祉法人が運営する公的施設です。月額8〜15万円と最も費用を抑えられますが、首都圏では数ヶ月〜数年待ちが珍しくなく、緊急性の高い方ほど優先されます。

2015年の介護保険法改正で「原則要介護3以上」となりました。例外的に要介護1・2でも、認知症で常時介護が必要・知的障害や精神障害を伴う・家族からの虐待が疑われる等の事情がある場合は入所が認められるケースがあります。費用面のメリットは大きいものの、「待っている間に親の状態が変わってしまう」リスクは織り込んでおく必要があります。

関連: 特養の入居条件と待機期間2026(本記事の姉妹編で待機実態を地域別に解説)

グループホームは認知症診断が必要?

直答: はい、医師による認知症の診断書が入居条件です。1ユニット9名以下の少人数で家庭的な環境で共同生活を送る形式で、認知症の進行を緩やかにする効果が期待されます。

正式名称は「認知症対応型共同生活介護」。地域密着型サービスのため、施設のある市区町村に住民票がある方しか入居できません(住民票の移動で対応可能)。料理・掃除・洗濯など日常生活を職員と一緒に行うことで、残存機能の維持を図るのが特徴です。月額13〜18万円が相場で、医療依存度の高い方は受け入れ困難な場合があります。

その他の9分類: 健康型・ケアハウス・養護・老健・介護医療院など

主要5分類以外にも、特定の状況で選択肢になる施設があります。下表で概要を押さえてください。

種類 位置づけ 典型的な対象
健康型有料老人ホーム 自立した高齢者向けの住まい(要介護化で退去) 富裕層・元気な単身高齢者
軽費老人ホーム ケアハウス 低所得・身寄りなしの高齢者向け公的住まい 年金収入のみ
養護老人ホーム 環境上・経済上の理由で在宅困難な65歳以上(措置入所) 生活保護等
介護老人保健施設(老健) 在宅復帰を目指すリハビリ施設(原則3〜6ヶ月) 退院後リハビリ
介護医療院 長期療養と生活機能維持(医療依存度高) 胃ろう・喀痰吸引・要看取り
シニア向け分譲マンション 所有権付きの住まい(介護なし) 富裕層・元気な高齢者
シルバーハウジング 公営の高齢者向け賃貸住宅 低所得・自立
小規模多機能型居宅介護 通い+訪問+泊まりを組み合わせる在宅サービス 在宅希望の要介護
看護小規模多機能型居宅介護 上記に訪問看護を加えたもの 医療ニーズあり在宅希望

選び方の決定ツリー: 3問で候補を絞る

14分類を全部覚える必要はありません。下記3問に答えるだけで、検討すべき2〜3種類に絞れます。

  1. Q1: 認知症の診断はあるか? → あればグループホームを必ず候補に。重度なら介護付き有料も。
  2. Q2: 月額予算の上限は? → 〜15万: 特養・サ高住・ケアハウス / 15〜25万: 住宅型・サ高住の上位 / 25万〜: 介護付き有料
  3. Q3: 24時間の介護対応が必要か? → 必要なら介護付き有料・特養・グループホームのいずれか。不要なら住宅型・サ高住も可

3問の回答を組み合わせると、ほとんどのケースで候補は2〜3種類に絞れます。あとは実際に見学して、職員の表情・施設の臭い・夜間体制の説明の具体性で判断します。

FAQ

Q. 老人ホームと介護施設は同じ意味ですか?

A. 一般用語としてはほぼ同義で使われます。厳密には「老人ホーム」は民間の有料老人ホームを指すことが多く、「介護施設」は特養・老健・介護医療院など公的施設を含めた総称として使われます。本記事では介護を提供する高齢者向け住まい全般を「老人ホーム」として扱っています。

Q. 入居一時金がない施設はありますか?

A. はい。サ高住・特養・グループホームは原則として入居一時金がありません。有料老人ホームでも近年は「入居金0円プラン」を用意する施設が増えています。ただし0円プランは月額が高めに設定されているケースが多いので、長期入居なら一時金を払うほうが総額で安くなることもあります。

Q. 要介護認定を受けていなくても入れる施設は?

A. 自立〜要支援の方なら、住宅型有料老人ホーム・サ高住・健康型有料老人ホーム・シニア向け分譲マンション・シルバーハウジングが対象になります。介護付き有料老人ホームの一部にも自立受入の施設があります。

Q. 老人ホーム選びを家族で進める順番は?

A. ①介護保険申請 → ②要介護度確定 → ③月額予算合意 → ④認知症の有無で大分類を絞る → ⑤エリアを決める → ⑥3〜5施設の見学予約 → ⑦比較検討 → ⑧契約、の8ステップが標準です。多くのご家族はステップ④で立ち止まります。

Q. 看取りまで対応してくれる施設はどれですか?

A. 介護付き有料老人ホーム・特別養護老人ホーム・介護医療院・グループホーム(医療連携体制加算あり)が看取り対応の主要選択肢です。「看取り対応」と謳う施設でも実績は施設ごとに大差があるため、過去1年の看取り実績件数を見学時に必ず確認してください。

次に読むべき記事

出典: 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/)、厚生労働省「2024年介護給付費等実態統計

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