最終更新日: 2026年5月10日|執筆: 老人ホーム見学予約センター 編集部
老人ホームの月額費用は施設タイプ × 地域 × 介護度で2倍以上の差があります。本記事では、首都圏・近畿圏・地方の3エリア、5施設タイプ、要介護度別の費用相場を、見学予約相談員が日々受ける実際の請求金額ベースで整理しました。「パンフ価格」と「実請求額」の差まで含めて公開します。
結論: 老人ホームの月額費用相場(2026年版)
直答: 全国平均で、特養が月8〜15万円、介護付き有料老人ホームが月20〜35万円、サ高住が月12〜25万円です。首都圏は地方より2〜5万円高くなる傾向があります。
| 施設タイプ | 首都圏 | 近畿圏 | 地方都市 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 10〜18万円 | 9〜15万円 | 8〜13万円 |
| 介護付き有料老人ホーム | 22〜45万円 | 20〜35万円 | 18〜28万円 |
| 住宅型有料老人ホーム | 15〜30万円 | 13〜25万円 | 12〜20万円 |
| サービス付き高齢者向け住宅 | 14〜25万円 | 12〜22万円 | 10〜18万円 |
| グループホーム | 14〜20万円 | 13〜18万円 | 12〜16万円 |
月額費用の内訳: 5項目で構成される
直答: 月額費用は①家賃相当(居住費)②食費③管理費④介護保険サービス費の自己負担⑤その他実費(医療費・おむつ代・理美容)の5項目で構成されます。パンフレットに載っているのは①〜③のみで、④⑤を加えると実請求は3〜8万円増えるのが一般的です。
| 項目 | 月額目安(介護付き有料・要介護3) | 備考 |
|---|---|---|
| 居住費(家賃相当) | 8〜18万円 | 個室の広さ・立地で変動 |
| 食費 | 4〜6万円 | 3食+おやつ込み、欠食減額対応あり |
| 管理費 | 2〜5万円 | 共用部・水光熱・職員人件費 |
| 介護保険自己負担(1割) | 2.5〜3万円 | 要介護度で増減、2割・3割負担あり |
| その他実費 | 1〜3万円 | 医療費・おむつ・理美容・嗜好品 |
| 合計(実請求) | 17.5〜35万円 |
要介護度が上がると月額はいくら上がる?
直答: 介護付き有料老人ホームは介護保険サービス費が「定額制」のため、要介護度が1段階上がると介護自己負担(1割)が約3,000〜5,000円増える程度です。住宅型・サ高住は外部サービスを使うため、要介護度上昇で月額が3〜10万円増えることがあります。
これが介護付き有料老人ホームを選ぶ大きな理由のひとつです。要介護2で入居して要介護5まで進行しても、月額の介護自己負担は約2万円しか上がりません。一方、住宅型で訪問介護を使っている場合、要介護2→5で介護自己負担が3〜5倍に膨らむことがあります。
入居一時金とは?月額との損益分岐点
直答: 入居一時金は「家賃の前払い」で、0円〜数千万円まで施設によって幅があります。一時金を払うほど月額が下がる仕組みで、長期入居なら一時金型のほうが総額で安くなる損益分岐点が存在します。
例えば、A施設「一時金300万円・月額22万円」とB施設「一時金0円・月額28万円」を比較すると、月額差6万円で300万円を回収するのに50ヶ月(約4年2ヶ月)かかります。平均入居期間が4年を超えるなら一時金型、短い見込みなら0円型が有利です。償却期間と返還ルール(初期償却・90日ルール)は契約書で必ず確認してください。
パンフ価格と実請求の差: 26.4万円の実例
直答: 当センターの調査では、首都圏の介護付き有料老人ホーム「月額18.5万円」と表示の施設で、実請求は要介護3で月26.4万円(差額7.9万円)というケースがありました。差額の内訳は介護自己負担2.7万円・おむつ代1.8万円・医療費1.5万円・理美容0.6万円・その他1.3万円です。
見学時には「要介護3で実際に毎月いくら請求していますか?(直近6ヶ月の平均)」と必ず質問してください。施設側はパンフ価格しか提示しないことが多いため、こちらから具体的な実請求額を引き出さないと予算ギャップが発生します。
負担を軽減する公的制度: 4つを必ず確認
- 高額介護サービス費: 介護自己負担の月額上限を所得別に設定(一般世帯44,400円)
- 特定入所者介護サービス費(補足給付): 特養・老健で居住費・食費を所得別に減額
- 高額医療・高額介護合算制度: 医療費と介護費の年間自己負担合計に上限
- 社会福祉法人による減免: 特養運営の社会福祉法人が独自に費用減免する場合あり
FAQ
Q. 月10万円台で入れる老人ホームはありますか?
A. はい。特別養護老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・地方の住宅型有料老人ホームの一部・グループホーム(地方)が月10万円台に収まります。年金収入のみで入居されているご家族も少なくありません。詳しくは 年金だけで入れる老人ホームの探し方 をご覧ください。
Q. 入居一時金が払えない場合はどうすれば?
A. 入居一時金0円プランの施設を選ぶか、特養・サ高住・グループホームを検討してください。これらは原則として一時金がありません。
Q. 親の年金が月15万円ですが入れる施設は?
A. 年金15万円なら、地方の特養(月8〜13万円)、地方サ高住(月10〜15万円)、補足給付対象なら首都圏特養も選択肢です。年金内で収まらない場合は預貯金からの取り崩し計画も含めて検討します。
Q. 月額が安い施設は介護の質が悪いのでしょうか?
A. 必ずしも相関しません。特養は社会福祉法人運営で介護職員配置基準が厳しく、月額が安くても質が高い施設は多数あります。月額が高い民間施設でも夜間体制が薄いケースはあります。月額より「夜勤職員数」「看護師24時間配置」「過去1年の看取り実績」で判断してください。
次に読むべき記事
出典: 厚生労働省「介護給付費等実態統計」、公益財団法人 生命保険文化センター「介護費用に関する調査」、当センター 2025年度 入居案件 1,200件のデータ集計
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老人ホームの月額費用相場2026年版を見学してわかる3つのこと
- 1スタッフの雰囲気と入居者との関わり方
パンフレットだけでは伝わらない、スタッフの表情・声かけ・入居者との距離感が見えます。働く人の質は、ご家族の安心に直結します。
- 2居室と共有スペースの清潔感・においの実態
介護施設特有のにおいの有無、トイレ・浴室の清掃状態、共有リビングの活用度。長く暮らす場所として "実際の生活感" を確認できます。
- 3入居者の表情とアクティビティ参加の様子
入居者が笑顔で過ごしているか、自主的に活動しているか、孤立している方がいないか。施設の本当の質は入居者の表情に表れます。
老人ホームの月額費用相場2026年版入居までの流れ
- Step 1資料請求・お問い合わせ
本フォームまたはお電話でご連絡ください。当センターから24時間以内にご希望の見学日時等をうかがい、施設へお伝えします。
- Step 2見学・体験入居
実際に施設を訪問し、雰囲気・スタッフ・設備を確認します。多くの施設で複数回見学・1〜3日の体験入居が可能です。
- Step 3申込・健康診断
入居申込書の提出、健康診断書(直近3ヶ月以内)の準備。介護認定がある場合は介護保険被保険者証も。
- Step 4契約締結
重要事項説明・契約書の確認。月額費用・入居一時金の支払い条件・退去時の返金規定など、ご家族同席で確認することをお勧めします。
- Step 5入居開始
引っ越し当日からスタッフがサポート。荷物搬入・初期の生活環境調整までフォローいたします。
老人ホームの月額費用相場2026年版よくある質問 (FAQ)
Q. 老人ホームの月額費用相場2026年版の月額費用以外に必要な費用は?
Q. 体験入居は可能ですか?
Q. 認知症が進行しても住み続けられますか?
Q. 見学に家族で行けますか?人数制限は?
Q. 見学時に確認すべきポイントは何ですか?
老人ホームの月額費用相場2026年版見学時にチェックすべき10ポイント
介護施設選びのプロが推奨する、見学当日に必ず確認したい10項目をまとめました。
- 1スタッフの表情と声かけ入居者への呼び方・目線・笑顔の有無を観察。スタッフが明るく挨拶する施設は職場環境が良く離職率も低い傾向。
- 2入居者の表情と活動度昼間の共有スペースで入居者がどう過ごしているか。会話・読書・テレビ等の活動が見られれば良好。
- 3居室と共有スペースの清潔感ニオイ・床・水回り・トイレを確認。清潔感は日常ケア品質の鏡。生活感のある自然な綺麗さが理想。
- 4食事の質と栄養バランス可能なら見学時に試食を依頼。減塩・刻み食・ペースト食など個別対応の幅も確認すべき重要ポイント。
- 5夜間の見守り体制夜間スタッフ人数・コール対応時間・夜勤体制を質問。介護付きでも施設により大きな差が出る項目。
- 6緊急時の医療対応提携医療機関までの距離・時間、看護師の配置時間、救急時の搬送フローを必ず確認。
- 7認知症進行時のケア継続進行した場合に住み続けられるか。退去条件があるなら明確に文書で確認しておくこと。
- 8月額以外の追加費用おむつ代・医療費・レク参加費・理美容代など、月額に含まれない費用を全部書き出してもらう。
- 9看取りと最期の対応方針看取り対応の有無と過去実績数。本人・家族の意向をどこまで尊重してくれるかを確認。
- 10家族との連絡頻度日常の様子をどう報告してくれるか。写真共有・面会方針・LINE連絡可否なども施設により異なる。
出典: 厚生労働省「介護施設選びのポイント」を参考に独自編集
介護施設選びでよくある5つの失敗と回避策
弊社相談員が3,000件以上の相談で見てきた、ご家族が陥りがちな失敗パターンをまとめました。
▸ 月額20万のはずが、おむつ代・医療費・付添費を加えると30万超えに。
▸ 入居後2年で要介護4となり、退去を求められて家族が大慌て。
▸ 夜間スタッフが1名のみの施設で転倒事故が発生し、発見が朝になった事例。
▸ 安いからと郊外を選び、家族の面会が月1回未満に。本人の精神状態が悪化。
▸ 見学1件で決めて入居後に他施設の方が条件が良いと判明、後悔。
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