最終更新日: 2026年5月10日|執筆: 老人ホーム見学予約センター 編集部
親の介護が必要になった瞬間、最初に動くべきは「介護保険の申請」です。要介護認定がないと、特養への申込もデイサービス利用も介護付き老人ホームの介護費用カバーもできません。本記事では、申請から認定通知までの全フローを、必要書類・期間・つまずきポイント込みで解説します。
結論: 介護保険申請は5ステップで完了する
直答: ①市区町村の介護保険窓口で申請、②認定調査員の訪問調査、③主治医意見書の取得、④一次判定(コンピュータ)+二次判定(介護認定審査会)、⑤結果通知の5ステップで、申請から30〜45日程度で要介護度が確定します。
申請者は本人または家族、地域包括支援センター、ケアマネジャー、施設職員などが代行可能です。本人が外出困難でも家族が代理で窓口に行けば手続きできます。
必要書類は何ですか?
直答: ①要介護認定申請書(窓口で記入)、②介護保険被保険者証(65歳以上)または医療保険証(40-64歳)、③本人確認書類(マイナンバーカード等)、④主治医情報メモ(医療機関名・住所・医師名)、の4点があれば申請できます。
主治医がいない場合は、市区町村が指定する医師の診察を受けることになります。普段かかっている内科医がいる場合は、その医師の情報を控えていきましょう。
認定調査では何を聞かれますか?
直答: 認定調査員(市区町村職員またはケアマネ)が自宅または入院先を訪問し、74項目の基本調査と特記事項を本人と家族にヒアリングします。所要時間は1〜1.5時間程度です。
- 身体機能・起居動作(寝返り・起き上がり・歩行など)
- 生活機能(食事・排泄・入浴など)
- 認知機能(意思の伝達・短期記憶・場所の認識)
- 精神・行動障害(徘徊・暴言・物盗られ妄想など)
- 社会生活への適応(買い物・服薬管理・金銭管理)
- 過去14日間に受けた医療(点滴・透析・気管切開など)
認定調査で軽く判定されないコツは?
直答: 「できる時とできない時の差」を必ず伝えてください。普段は「自分で食事できる」が、月に何度か手づかみになる、夜間は失禁する、などの実態を家族から具体的に補足することで、実態に近い認定が出やすくなります。
本人は調査員の前で「いつもより頑張る」傾向があります。「最近トイレで失敗が増えてきた」「服薬を忘れて二重服用しそうになった」など、家族目線の具体例をメモして調査時に渡すと有効です。特記事項に反映され二次判定で考慮されます。
結果はいつ届く?要介護度ごとの利用上限額
直答: 申請から30〜45日で結果通知書が郵送されます。要介護度に応じて月額の介護保険利用上限額が決まり、上限内なら自己負担1〜3割で介護サービスを使えます。
| 要介護度 | 月額利用上限(2025年度) | 目安 |
|---|---|---|
| 要支援1 | 5万円 | 週1〜2回の介護予防 |
| 要支援2 | 10.5万円 | 週2〜3回の介護予防 |
| 要介護1 | 16.7万円 | 軽度介護(週3〜4回) |
| 要介護2 | 19.7万円 | 中度(週4〜5回) |
| 要介護3 | 27万円 | 中重度(週5〜7回) |
| 要介護4 | 30.9万円 | 重度(ほぼ毎日) |
| 要介護5 | 36.2万円 | 最重度(全面介助) |
認定が思ったより低かった場合の対応は?
直答: 結果通知から60日以内なら不服申立(都道府県の介護保険審査会)が可能です。ただし審査に2〜3ヶ月かかるため、実務的には『区分変更申請』を出して再調査を受けるほうが早いです。
区分変更申請はいつでも出せて、状態が悪化したと感じたタイミングで申請できます。再調査・再判定で要介護度が上がる可能性があります。
FAQ
Q. 申請から要介護度が確定するまで何日かかりますか?
A. 標準で30〜45日です。混雑している自治体では2ヶ月かかることもあります。急ぐ場合は窓口で相談してください。
Q. 申請中に介護サービスは使えますか?
A. 暫定ケアプランを作成すれば、認定前から介護サービスを使えます。ケアマネが立てたプラン通りにサービスを利用し、認定確定後に介護保険適用が遡及されます。
Q. 40〜64歳は介護保険を使えますか?
A. 16の特定疾病(末期がん・若年性認知症・関節リウマチなど)が原因で要介護状態になった場合のみ使えます。
Q. 要介護認定の有効期間はどのくらいですか?
A. 新規認定は原則6ヶ月、更新認定は原則12ヶ月です。状態が安定している場合は最長48ヶ月まで延長可能です。
Q. 施設入居には介護保険の申請は必須ですか?
A. 特養・グループホーム・介護付き有料老人ホームは要介護認定が必須です。住宅型有料老人ホーム・サ高住は自立でも入居可能ですが、介護保険サービスを使う場合は認定が必要です。
次に読むべき記事
出典: 厚生労働省「介護保険制度について」、各自治体公表の申請窓口情報、当センター 2025年度 介護保険申請サポート 350件の集計
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介護保険申請から要介護認定までの全フローを見学してわかる3つのこと
- 1スタッフの雰囲気と入居者との関わり方
パンフレットだけでは伝わらない、スタッフの表情・声かけ・入居者との距離感が見えます。働く人の質は、ご家族の安心に直結します。
- 2居室と共有スペースの清潔感・においの実態
介護施設特有のにおいの有無、トイレ・浴室の清掃状態、共有リビングの活用度。長く暮らす場所として "実際の生活感" を確認できます。
- 3入居者の表情とアクティビティ参加の様子
入居者が笑顔で過ごしているか、自主的に活動しているか、孤立している方がいないか。施設の本当の質は入居者の表情に表れます。
介護保険申請から要介護認定までの全フロー入居までの流れ
- Step 1資料請求・お問い合わせ
本フォームまたはお電話でご連絡ください。当センターから24時間以内にご希望の見学日時等をうかがい、施設へお伝えします。
- Step 2見学・体験入居
実際に施設を訪問し、雰囲気・スタッフ・設備を確認します。多くの施設で複数回見学・1〜3日の体験入居が可能です。
- Step 3申込・健康診断
入居申込書の提出、健康診断書(直近3ヶ月以内)の準備。介護認定がある場合は介護保険被保険者証も。
- Step 4契約締結
重要事項説明・契約書の確認。月額費用・入居一時金の支払い条件・退去時の返金規定など、ご家族同席で確認することをお勧めします。
- Step 5入居開始
引っ越し当日からスタッフがサポート。荷物搬入・初期の生活環境調整までフォローいたします。
介護保険申請から要介護認定までの全フローよくある質問 (FAQ)
Q. 介護保険申請から要介護認定までの全フローの月額費用以外に必要な費用は?
Q. 体験入居は可能ですか?
Q. 認知症が進行しても住み続けられますか?
Q. 見学に家族で行けますか?人数制限は?
Q. 見学時に確認すべきポイントは何ですか?
介護保険申請から要介護認定までの全フロー見学時にチェックすべき10ポイント
介護施設選びのプロが推奨する、見学当日に必ず確認したい10項目をまとめました。
- 1スタッフの表情と声かけ入居者への呼び方・目線・笑顔の有無を観察。スタッフが明るく挨拶する施設は職場環境が良く離職率も低い傾向。
- 2入居者の表情と活動度昼間の共有スペースで入居者がどう過ごしているか。会話・読書・テレビ等の活動が見られれば良好。
- 3居室と共有スペースの清潔感ニオイ・床・水回り・トイレを確認。清潔感は日常ケア品質の鏡。生活感のある自然な綺麗さが理想。
- 4食事の質と栄養バランス可能なら見学時に試食を依頼。減塩・刻み食・ペースト食など個別対応の幅も確認すべき重要ポイント。
- 5夜間の見守り体制夜間スタッフ人数・コール対応時間・夜勤体制を質問。介護付きでも施設により大きな差が出る項目。
- 6緊急時の医療対応提携医療機関までの距離・時間、看護師の配置時間、救急時の搬送フローを必ず確認。
- 7認知症進行時のケア継続進行した場合に住み続けられるか。退去条件があるなら明確に文書で確認しておくこと。
- 8月額以外の追加費用おむつ代・医療費・レク参加費・理美容代など、月額に含まれない費用を全部書き出してもらう。
- 9看取りと最期の対応方針看取り対応の有無と過去実績数。本人・家族の意向をどこまで尊重してくれるかを確認。
- 10家族との連絡頻度日常の様子をどう報告してくれるか。写真共有・面会方針・LINE連絡可否なども施設により異なる。
出典: 厚生労働省「介護施設選びのポイント」を参考に独自編集
介護施設選びでよくある5つの失敗と回避策
弊社相談員が3,000件以上の相談で見てきた、ご家族が陥りがちな失敗パターンをまとめました。
▸ 月額20万のはずが、おむつ代・医療費・付添費を加えると30万超えに。
▸ 入居後2年で要介護4となり、退去を求められて家族が大慌て。
▸ 夜間スタッフが1名のみの施設で転倒事故が発生し、発見が朝になった事例。
▸ 安いからと郊外を選び、家族の面会が月1回未満に。本人の精神状態が悪化。
▸ 見学1件で決めて入居後に他施設の方が条件が良いと判明、後悔。
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