最終更新日: 2026年5月10日|執筆: 老人ホーム見学予約センター 編集部
親の介護で仕事を辞める『介護離職』は年間約10万人。一度離職すると60代の再就職は困難で、本人の生活基盤も失われます。本記事では、離職せずに仕事と介護を両立するための7つの選択肢を解説します。
結論: 介護離職は最終手段、その前に7つの選択肢を試す
直答: 介護離職を決断する前に、①介護休業制度、②短時間勤務制度、③訪問介護(ヘルパー)、④デイサービス、⑤ショートステイ、⑥サ高住・住宅型有料、⑦介護付き有料老人ホーム、の7つを順に検討してください。
7つの選択肢の比較
直答: 対象期間・費用・両立効果の3軸で7つを比較します。複数を組み合わせるのが現実解です。
| 選択肢 | 対象期間 | 費用(月額目安) | 両立効果 |
|---|---|---|---|
| 介護休業制度 | 通算93日 | 給付金 賃金の67% | ◎短期集中 |
| 短時間勤務 | 上限なし | 通常給与×時短分 | ◯日々の対応 |
| 訪問介護 | 継続 | 1-5万円 | ◯軽-中度 |
| デイサービス | 継続 | 2-7万円 | ◯昼間預かり |
| ショートステイ | 月20日まで | 2-8万円 | ◎一時期保護 |
| サ高住・住宅型 | 入居 | 12-25万円 | ◎見守り含む |
| 介護付き有料 | 入居 | 20-40万円 | ◎完全介護 |
介護休業制度の使い方
直答: 対象家族1人につき通算93日まで取得可能、3回まで分割可。介護休業給付金として賃金の67%が支給されます。会社の就業規則と労働局窓口で詳細確認してください。
介護休業は『継続的な介護』ではなく『介護体制を整えるための時間』として設計されています。要介護認定取得・施設見学・契約・引っ越しなど、初期準備に集中して使うのが効果的です。
在宅継続のための介護サービス組合せ
直答: 訪問介護(週3回)+デイサービス(週2回)+ショートステイ(月5日)で月額自己負担5-15万円程度。これで主介護者は週3-4日のフル勤務が可能になります。
ケアマネと相談して『主介護者が無理なく勤務継続できるケアプラン』を組み立ててください。要介護3以上なら月利用上限27万円まで使えるので、上手く配分すれば在宅継続は十分可能です。
老人ホーム入居が両立に有利なケース
直答: 親が独居・認知症が進行・夜間対応が必要・住居がバリアフリー化困難・主介護者の通勤に1時間以上かかるケースは、施設入居のほうが両立しやすいです。
在宅介護を続けるストレスで主介護者が体調を崩すと、結局退職に追い込まれます。施設入居は『見守り体制を24時間化する』ことで主介護者の精神的負担を大きく減らします。
会社の介護両立支援制度を確認
直答: 育児介護休業法の改正で、企業は介護両立支援制度を明示する義務があります。介護休業・短時間勤務・時差出勤・テレワークなどの制度有無を人事に確認してください。
中小企業でも『介護休業給付金』は雇用保険から支給されるため、会社負担はありません。介護休業の取得を遠慮する必要はないというのが法律の建付です。
FAQ
Q. 介護離職するとどんな不利益がありますか?
A. 年収が大きく下がる(平均40%減という調査も)、社会的孤立、年金額の低下、再就職の困難など。経済的・心理的負担が長期化します。
Q. 介護休業は誰がもらえますか?
A. 雇用保険被保険者で、介護開始時点で1年以上同一会社に勤務している人が対象です。
Q. パート・派遣でも使えますか?
A. 条件を満たせば対象です。詳しくは労働局・ハローワークで確認してください。
Q. 親が遠方に住んでいて両立が難しい
A. 親を子の近くに引っ越しさせる(住み替え)か、親の近くの老人ホームに入居させて『定期的な面会』に切り替えるのが現実解です。
Q. 相談窓口はどこですか?
A. 会社の人事・労働局・地域包括支援センター・ケアマネ・当センターのような紹介事業者など。複数に相談して比較するのがおすすめです。
次に読むべき記事
出典: 厚生労働省「介護休業制度」、雇用保険法、当センター 2024-2025 仕事介護両立相談 528件
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介護離職を防ぐ7つの選択肢を見学してわかる3つのこと
- 1スタッフの雰囲気と入居者との関わり方
パンフレットだけでは伝わらない、スタッフの表情・声かけ・入居者との距離感が見えます。働く人の質は、ご家族の安心に直結します。
- 2居室と共有スペースの清潔感・においの実態
介護施設特有のにおいの有無、トイレ・浴室の清掃状態、共有リビングの活用度。長く暮らす場所として "実際の生活感" を確認できます。
- 3入居者の表情とアクティビティ参加の様子
入居者が笑顔で過ごしているか、自主的に活動しているか、孤立している方がいないか。施設の本当の質は入居者の表情に表れます。
介護離職を防ぐ7つの選択肢入居までの流れ
- Step 1資料請求・お問い合わせ
本フォームまたはお電話でご連絡ください。当センターから24時間以内にご希望の見学日時等をうかがい、施設へお伝えします。
- Step 2見学・体験入居
実際に施設を訪問し、雰囲気・スタッフ・設備を確認します。多くの施設で複数回見学・1〜3日の体験入居が可能です。
- Step 3申込・健康診断
入居申込書の提出、健康診断書(直近3ヶ月以内)の準備。介護認定がある場合は介護保険被保険者証も。
- Step 4契約締結
重要事項説明・契約書の確認。月額費用・入居一時金の支払い条件・退去時の返金規定など、ご家族同席で確認することをお勧めします。
- Step 5入居開始
引っ越し当日からスタッフがサポート。荷物搬入・初期の生活環境調整までフォローいたします。
介護離職を防ぐ7つの選択肢よくある質問 (FAQ)
Q. 介護離職を防ぐ7つの選択肢の月額費用以外に必要な費用は?
Q. 体験入居は可能ですか?
Q. 認知症が進行しても住み続けられますか?
Q. 見学に家族で行けますか?人数制限は?
Q. 見学時に確認すべきポイントは何ですか?
介護離職を防ぐ7つの選択肢見学時にチェックすべき10ポイント
介護施設選びのプロが推奨する、見学当日に必ず確認したい10項目をまとめました。
- 1スタッフの表情と声かけ入居者への呼び方・目線・笑顔の有無を観察。スタッフが明るく挨拶する施設は職場環境が良く離職率も低い傾向。
- 2入居者の表情と活動度昼間の共有スペースで入居者がどう過ごしているか。会話・読書・テレビ等の活動が見られれば良好。
- 3居室と共有スペースの清潔感ニオイ・床・水回り・トイレを確認。清潔感は日常ケア品質の鏡。生活感のある自然な綺麗さが理想。
- 4食事の質と栄養バランス可能なら見学時に試食を依頼。減塩・刻み食・ペースト食など個別対応の幅も確認すべき重要ポイント。
- 5夜間の見守り体制夜間スタッフ人数・コール対応時間・夜勤体制を質問。介護付きでも施設により大きな差が出る項目。
- 6緊急時の医療対応提携医療機関までの距離・時間、看護師の配置時間、救急時の搬送フローを必ず確認。
- 7認知症進行時のケア継続進行した場合に住み続けられるか。退去条件があるなら明確に文書で確認しておくこと。
- 8月額以外の追加費用おむつ代・医療費・レク参加費・理美容代など、月額に含まれない費用を全部書き出してもらう。
- 9看取りと最期の対応方針看取り対応の有無と過去実績数。本人・家族の意向をどこまで尊重してくれるかを確認。
- 10家族との連絡頻度日常の様子をどう報告してくれるか。写真共有・面会方針・LINE連絡可否なども施設により異なる。
出典: 厚生労働省「介護施設選びのポイント」を参考に独自編集
介護施設選びでよくある5つの失敗と回避策
弊社相談員が3,000件以上の相談で見てきた、ご家族が陥りがちな失敗パターンをまとめました。
▸ 月額20万のはずが、おむつ代・医療費・付添費を加えると30万超えに。
▸ 入居後2年で要介護4となり、退去を求められて家族が大慌て。
▸ 夜間スタッフが1名のみの施設で転倒事故が発生し、発見が朝になった事例。
▸ 安いからと郊外を選び、家族の面会が月1回未満に。本人の精神状態が悪化。
▸ 見学1件で決めて入居後に他施設の方が条件が良いと判明、後悔。
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